石膏模型のリサイクル

診療後に生じる廃棄物の処理をお願いしているアサヒプリテック社から新しいサービスの案内を受けました。歯にかぶせ物をする際に作成する石膏模型は産業廃棄物としてこの会社に引き取ってもらっています。その後、最終処理場に搬入して埋め立て処分されています。

石膏模型をリサイクルできれば処分場にかかる負担がその分軽減されます。今回開始されるリサイクルでは模型を粉砕し、建築資材や土壌改良材の原料とします。これも国連が推進するSDGsということになり、大阪・関西万博の開催目的ともなるそうです。

顔面の鈍い痛みと電気が走るような痛み

【相談者】2015年3月30日  KT
こんにちは。お忙しい中、恐れ入ります。長くなりますが、お答え頂けると幸いです。二年程前に、右上、6、7番の虫歯の治療をしました。虫歯自体は神経をとるほどでもなく、削って被せをして終了しましたが、交互に、割れてしまったり接着剤が、きちんとついておらず、浮いてしまって噛むとぐっと入り痛みが発生して、二回くらい削ってやり直してを繰り返しているうちに、噛めない位の痛みがでてきました。この時点では、噛んだり、歯ブラシがあたると痛みが発生し、その事を主治医に何度も訴えましたが、今回は割れてないし、接着剤もちゃんとついているから、わからん~えーっなんでぇ?と困っていました。

そこの先生には、別の虫歯も含め2年くらい通ったのですが、分からないということで転院しました。次の病院にて、即日、特に相談もなく同時に二本の神経を抜かれました。虫歯の大小関係なく、神経が痛んでいるかの問題なので、抜いた方がよいといわれ、その病院では三回くらいで治るといわれたのですが、半年しても根の治療をしています。痛いと言っても原因は言わず、同じ事を繰り返すばかりです。首をかしげながら治療され、不安になってきました。このままでは、駄目だと思いマイクロスコープのあるところへ転院。脱線してしまいますが、私は痛がりの怖がりの神経過敏です。もう、この時点で歯科医に対しての不安感が増してきました。

そこでは、6が根の先から、何かが飛び出ていて上からはとれないので、抜歯を薦められたことと、その病院では使わないような刺激薬が入っており、刺激になり痛みがでたのだろうということでした。それとレントゲンでは分からないが、6に針が入っており、マイクロスコープで分かったそうです。この頃から、治療中の右耳の痛みと治療後に目の下や鼻のあたりまで痛みが一過性にでるようになり、CTをとりましたが、膿などはありませんでした。針は、取り除いて頂いたものの、歯科材料に対してのアレルギーがあるため、大学病院で治療した方がいいといわれました。

その後、歯内治療の階で治療をすることになったのですが6は、骨を削り悪い根だけとるといわれましたが、それをしても痛みが悪化したり、神経痛がでたり抜歯すればよかったとの事もあり、また骨を削り神経過敏なのに怖いと思い、6を抜歯してブリッジにしますと言いました。

そこから7の根の治療を再開しましたが痛みが7は出ていなかったので、麻酔なしでしていると最後に針みたいなのを奥までいれた時、グサッとついたようなびっくりする飛び上がる激痛がおこり、びっくりして体が反射的に動いてしまうくらいです。そしたら、先生が、ごめん、根の先っていうのは、穴があいてて、その先までついてしまったわといわれました。

その日、帰宅後首を動かした拍子に同じような針で突き刺す激痛、また、その痛みが本当に我慢できるような痛みではなく、救急車を呼びたくなるような痛みで何度も波がきました。痛み止を四時間毎に飲みましたが全く効かず、朝まで眠れません。昔、テレビで痛みが酷いときは酔い止めを飲めばよいときき、めまいの薬を飲み痛いけれど、激痛は少しひき、眠る事が、やっと出来ました。

その後、治療に通いましたが、麻酔が、しょっちゅう舌に流れてきて、訴えましたが、俺、そんなとこにうってないしーといわれ、苦しくても信用してもらえず、一度、麻酔をささずに二本一気に流し込まれた時、意識が朦朧としてきました。受付で麻酔アレルギーもあるかもしれないというと別の先生が、見ますと言われましたが、また流れてきて一行に改善されません。

口腔外科の先生に一度痛みを相談すると、突き刺したのに、きつい薬いれてるから、痛いんやわといって取り除いてくれた時は麻酔をうっても、上手にうってくれて、そんな状態にはなりませんでした。

ここで今までの経緯が長くなりましたが、大学病院で根の治療して四ヶ月、益々痛みがますばかりで最初の根をついたA先生は、原因不明といったかんじで痛みを何回も訴えましたが、痛み止めすら出してくれません。発作的な痛み、指したような痛みと電気が走るような痛みは、痛み止めでは効かないので、痛みがひどかった時に予約外で初診のB先生にあたり、いいましたが、何もみてないしわからんわ、神経の薬ってロキソニンしかだせんと言われましたが、痛い中、往復三時間かけてきてるのに効かないロキソニンだけ処方されても解決しないのでとにかく、顔面の鈍い痛みと電気が走るような痛みをなんとかしてほしい、ロキソニンしか出してもらえないなら、麻酔科とか専門医に、回してほしい、ともう一度説明し、口腔外科で、三叉神経痛の薬をだされました。

また、担当医Cは、検査もあまりしてくれず、多分神経からきてる痛みということでした。ちなみに、それは、カルテに三叉神経痛の薬がでてるというのを見てからです。原因がはっきりわからないなら、こちらとしてはCTやMRI、マイクロスコープなどで検査してもらってから判断してほしいのですが、自費でもよいので検査してほしいといっても、しても同じとおっしゃいます。

また担当医Cは、薬はきついし、ペインクリニックで治療した方がいいんかな?でも、口腔外科の先生が、担当やから、勝手にできないわといわれました。私が、神経の痛みを訴えても、なかなか口腔外科に回してもくれなかった歯内治療科なのにカルテに薬がでたら検査をちゃんとせず、神経のせいで片付けられてるのにも不安を感じます。

現時点での症状は右半分目の下までの鈍痛とたまにくる耳の痛み、右耳のみ冷たく感じる(とくに耳たぶの上のまん中らへんから裏側)、発作的な激痛、冷たいもので、数秒後にくる激痛、激痛は、数秒から五分程度下を向くと、ツーンとした痛み、温度差での痛み治療に対しての不安感です。

前から治療あとは、右半分の鈍痛がありましたが、これが治療を繰り返す度に、取れていく日数がかかるようになり、今は、一週間たっても違和感があります。また、麻酔がのこっているような違和感もあります。

激痛は、テグレトールでましになりましたが、この症状は本当に三叉神経痛なんでしょうか?ちなみに顔をあらっても痛くはありません。三叉神経痛でなければ、違う薬をつかっていかないと早期治療の方が早く治るみたいだし、早く原因を知りたいです。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
とても複雑な状態になっているようですね。2年程前に虫歯の治療を受けた頃からトラブルが絶えないようですが、このように問題があると割れたり接着が外れやすくなります。

歯の問題を繰り返すことにより2本の歯の神経を抜くことになったようですが、本当に神経を抜く必要性があったのかどうかについては疑問を感じます。当初はそれほどの虫歯ではなかったようなので、神経を抜かなくても治せた可能性があります。

一方、歯ぎしりや食いしばりが問題の本質であるならば、これらへの対応のみで解決したかもしれません。歯ぎしりや食いしばりにより歯がすり減ったり割れたりする他、筋肉が痛くなる場合もあります。このような筋肉の痛みは、あたかも奥歯の虫歯の痛みのように感じられるため、誤って神経を抜かれてしまった可能性があります。

歯の神経を抜いて根管を清掃・拡大し、根充剤を詰めれば根の治療は終わります。通常なら数回の治療で終わるものが、半年も続いているということはかなりの難治性で、根の中に治りにくい問題があると推察します。あるいは、痛みの原因は根の中の問題ではない可能性もあります。

根の治療(歯内療法)中に加わった新たな痛みは、「冷たく感じる」「違和感」「麻酔の液が流れる」という感覚から、神経の損傷から生じた「神経障害性疼痛」が疑われます。また、発作的な激痛は三叉神経痛に特徴的な痛みで、中枢感作も生じて難治化しているのではないでしょうか。

これらの痛みに対して歯内療法は無効で、逆に症状を悪化させる恐れもあります。神経障害性疼痛に対しては抗うつ薬(トリプタノールなど)や抗けいれん薬(リリカなど)、三叉神経痛に対してはテグテトールや神経ブロックが有効です。これらを組み合わせた治療を検討する必要があるでしょう。

【相談者】2015年4月3日  KT
樋口先生、この度は、私の、とても長いメールをお読みくださり、また、ご丁寧な明確なご返答を下さいまして、本当にありがとうございました!

どこの先生も、わからんといった感じで、ひたすら、繰り返し根の治療を続けるだけでゴールが見えませんでした。神経を抜く前に先生に診て頂く事ができたら、どんなによかったことかと思います。この時は、私自身、歯科医に頼りっきりで自分でも勉強せず、無知でした。

膿もでていないし、もしかして脳が痛みを覚えてるのでは?すごく恐怖症になっていて精神的なことからかなぁ?精神的な事でも、痛いのは本当に痛いし、と素人ながらに調べていると先生のページに辿り着きました。おかげさまで、すこし、気持ちが楽になりました。

ただ、リリカは昔飲んだとき、神経が鈍くなりすぎてか感音難聴とめまいが、起こり大変つらいものでした(副作用でも感音難聴とめまいが、あるようでした)。その時は、痛みが、とれてきていたので徐々にやめていき、メニエールの薬も服用し、リリカを止めも、飲んでいた半年間くらいは、治りませんでしたが、副作用の難聴も、メニエールの薬でやっと治りました。

また、テグレトールは、リリカより胃に負担が凄すぎて、セルベックスと服用しても、背中まで痛くなるほどです。もともと神経が人より過敏症なんだという自覚はあります。飲める薬が見つかるといいのですが、、、

線維性骨異形症の良性の腫瘍ですとの診断を受けました

相談: (10代 女性)

CT検査・生体検査の結果、線維性骨異形症の良性の腫瘍ですとの診断を受けました(大きさは下顎、奥歯3本分位)。今後の流れで言いますと、3~4ヶ月後にもう一度CT検査・生体検査を受け腫瘍の大きさを確認の予定です。先生のお話では下顎の切除をした方が良いと説明を受けました。

相談ですが、線維性骨異形をいろいろ調べてみると成長が止まると病気の進行も止まるようなことも書いてあるのもありますが、腫瘍だと必ず大きくなるものなのでしょうか大きくなるものなら、この三、四か月で急に大きくなることはないのでしょうか。

回答1:口腔内科 樋口均也

線維性骨異形症とは骨の内部に成熟した海綿骨が形成されず、線維組織ができてしまう病気です。線維組織が増殖して骨が変形して腫れたり、わずかな力が加わっただけで骨折したりすることもあります。

腫瘍ではないため、必ず大きくなるということはありません。小児期に発症し、成人すると進行がストップするケースもあります。

従って、定期的に診察を受けて推移を見守り、適切な時期に手術を受けられることをお勧めします。

針刺し事故への対応

事故直後は針の刺入部位の血液絞り出しと洗浄を行います。報告書の作成、針を刺した当人の血液検査と患者さんの血液検査も行います。

B型肝炎ウイルスの場合は抗HBs人免疫グロブリン、HBVワクチンを打つ場合と様子を見る場合に分かれます。C型肝炎ウイルスの場合は発症するかどうか、様子を見守ることになります。やHIVの場合は治療薬を使用するか様子を見るか自分で決める必要があります。

 

口腔顔面痛Q&A

それほどひどい痛みではありませんが、口の中が少し痛みます。普段から噛みしめるクセがあり、いつも上下の歯がくっついている状態で、肩こりもひどいのですが。

「筋筋膜痛」の疑いがあります。筋筋膜痛は筋や筋膜が原因の痛みではなく、筋の中に形成されたトリガーポイントが活性化して生じる痛みをいいます。トリガーポイントとは、慢性的な筋の疲労が続いたときに筋の中にできるしこりのことです。くいしばりや歯ぎしりを繰り返し行うことによって咀嚼筋が疲労すると、トリガーポイントが発生する筋の周辺や離れた部位(歯や顎関節など)が痛みだし、原因不明の歯痛や顎関節症を引き起こすのです。

数年前から唾液が多く、少し甘味があります

相談: (50歳 男性)

数年前から、唾液が多く、また、少し甘味があります。唾液を吸う(または飲み込む)ために、口をもごもごさせたり、口をとんがらせたりするくせがついてしまっています。どのような病院でどのような治療を受ければよいのかご教示いただけないでしょうか。(口腔内科を探しているのですが、自宅の近くにはなさそうです)

なお、虫歯はありません。以前、歯医者さんで3か月程かけて歯石をとってもらいましたが、症状は改善しませんでした。

回答:口腔内科 樋口均也

唾液が多く甘味があるという症状から、唾液分泌過多症と味覚障害が考えられます。ただし、実際には唾液が異常に多く出ているのではなく、唾液をうまく飲み込めなくて口の中に溜まりやすくなっているケースの方が一般的です。唾液が少なくてうまく飲み込めないために、唾液が多く感じられる場合もあります。唾液の分泌量や性状を検査することにより、どのような状況なのかが判明するでしょう。

一方味覚は唾液と密接な関係があり、亜鉛不足は味覚異常につながりやすいため、ドライマウス外来や味覚異常外来のある耳鼻咽喉科や口腔外科、歯科を受診し、血液検査を受けられることをお勧めします。

針刺し事故

茨木市歯科医師会の講演会で針刺し事故への対応を学びました。大学卒業2年目にB型肝炎の患者さんの採血中に、誤って自分の手を指してしまったことがありました。大学のキャンパス内にあった微生物学病研究所附属病院に行き、抗HBs人免疫グロブリンを注射してもらったことを思い出します。以後は注射針の扱いに神経を使うようになりました。

かれこれ20年近く口の中が痛い

相談: (60代 男性)

どこに相談しても症状がわからないのでここに相談します。患者は私の妻です。(65歳)かれこれ20年近く口の中が痛いと訴えて三叉神経通の手術(2000年9月)もしましたが症状は変わりませんでした。今は、2か所の大学病院(ペイン)に通っています。症状は変わりません。

本人曰く、常に口の中(右下の歯茎付近)が痛い。舌で触ると神経が出ている感覚があると訴えます。色々な薬を試しましたが症状は中々解消されません。見ていると辛さが伝わってきます。アドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。

回答:口腔内科 樋口均也

肉の痛みの原因となる問題が見当たらないにもかかわらず痛みが続くようですが、このような痛みに対しては薬物療法や心理療法が有効です。

歯や歯肉の痛みに対して用いられる消炎鎮痛剤では効果が見られず、三環系抗うつ薬や抗けいれん薬の内服が効果的です。これらの薬を効くまで増量していき、十分な量を服用する必要があります。他にも麻薬系鎮痛剤やアセトアミノフェン、漢方薬が用いられます。

痛む歯肉を覆うためのレジン(樹脂)製の装置を作り、内面に局所麻酔薬を塗って装着する方法もあります。

また、慢性的な痛みに対しては心理療法も効果的です。認知行動療法では痛み日記などの記録を付けることにより痛みのパターンを分析し、その上で痛みに対する捉え方や対処法を考え、試行錯誤しながら解決策を探っていきます。

右首から右顎にかけて凝り固まっています

相談: (50歳 男性)

1年ほど前から右首から右顎にかけて凝り固まってると言うか、つっぱり感で悩んでます。だんだんとしゃべりずらくなり、口の中もドライマウスぎみです。耳鼻咽喉科で脳のMRIと顔と首のレントゲンも異常なし、神経内科で血液検査異常なし、確かに右首と右顎は筋肉が張ってると言われましたがどこも紹介無しで診察終了。

昨年3月にイーグル症候群の手術もしましたが段々とひどくなるばかりで、何とか少しでも楽になりたくて投稿しました。何か考えられる病名又は治療法はございますでしょうか?よろしくお願い致します。

回答:口腔内科 樋口均也

首から顎にかけてのつっぱり感は、この部分の筋肉やリンパ節、唾液腺、骨に感染や腫瘍があれば生じますが、耳鼻咽喉科の診察で問題がないことを確認されたようですね。原因として、運動不足や姿勢の問題、栄養不良、加齢による変化なども考えられます。

「しゃべりづらい」という症状も加齢による筋力低下かもしれません。脳梗塞や脳出血も考えられますが、MRIでそのような病変は見当たらなかったのでしょう。

他にも重症筋無力症、ギランバレー症候群、パーキンソン病、多発性硬化症、脊髄小脳変性症などの病気でも話しづらくはなりますが、神経内科も受診されているようなので可能性はなさそうです。

ドライマウスの原因にシェーグレン症候群があり、唾液腺や涙腺がリンパ球の標的となって破壊される自己免疫疾患です。全身の腺組織がリンパ球の攻撃対象となりますが、腺組織以外にも症状が現れることがあります。筋組織が標的となった場合には筋力低下、筋痛、筋脱力感が生じるのです。

お悩みの症状はシェーグレン症候群によるものかもしれません。従って、一度ドライマウスとシェーグレン症候群の検査を受けられることをお勧めします。

もう口臭で悩まない

ほんだ式口臭治療の開発者である本田俊一先生が解説した動画と副読本を本田先生から頂きました。長時間でその分、盛りだくさんの内容です。