針刺し事故

茨木市歯科医師会の講演会で針刺し事故への対応を学びました。大学卒業2年目にB型肝炎の患者さんの採血中に、誤って自分の手を指してしまったことがありました。大学のキャンパス内にあった微生物学病研究所附属病院に行き、抗HBs人免疫グロブリンを注射してもらったことを思い出します。以後は注射針の扱いに神経を使うようになりました。

かれこれ20年近く口の中が痛い

相談: (60代 男性)

どこに相談しても症状がわからないのでここに相談します。患者は私の妻です。(65歳)かれこれ20年近く口の中が痛いと訴えて三叉神経通の手術(2000年9月)もしましたが症状は変わりませんでした。今は、2か所の大学病院(ペイン)に通っています。症状は変わりません。

本人曰く、常に口の中(右下の歯茎付近)が痛い。舌で触ると神経が出ている感覚があると訴えます。色々な薬を試しましたが症状は中々解消されません。見ていると辛さが伝わってきます。アドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。

回答:口腔内科 樋口均也

肉の痛みの原因となる問題が見当たらないにもかかわらず痛みが続くようですが、このような痛みに対しては薬物療法や心理療法が有効です。

歯や歯肉の痛みに対して用いられる消炎鎮痛剤では効果が見られず、三環系抗うつ薬や抗けいれん薬の内服が効果的です。これらの薬を効くまで増量していき、十分な量を服用する必要があります。他にも麻薬系鎮痛剤やアセトアミノフェン、漢方薬が用いられます。

痛む歯肉を覆うためのレジン(樹脂)製の装置を作り、内面に局所麻酔薬を塗って装着する方法もあります。

また、慢性的な痛みに対しては心理療法も効果的です。認知行動療法では痛み日記などの記録を付けることにより痛みのパターンを分析し、その上で痛みに対する捉え方や対処法を考え、試行錯誤しながら解決策を探っていきます。

右首から右顎にかけて凝り固まっています

相談: (50歳 男性)

1年ほど前から右首から右顎にかけて凝り固まってると言うか、つっぱり感で悩んでます。だんだんとしゃべりずらくなり、口の中もドライマウスぎみです。耳鼻咽喉科で脳のMRIと顔と首のレントゲンも異常なし、神経内科で血液検査異常なし、確かに右首と右顎は筋肉が張ってると言われましたがどこも紹介無しで診察終了。

昨年3月にイーグル症候群の手術もしましたが段々とひどくなるばかりで、何とか少しでも楽になりたくて投稿しました。何か考えられる病名又は治療法はございますでしょうか?よろしくお願い致します。

回答:口腔内科 樋口均也

首から顎にかけてのつっぱり感は、この部分の筋肉やリンパ節、唾液腺、骨に感染や腫瘍があれば生じますが、耳鼻咽喉科の診察で問題がないことを確認されたようですね。原因として、運動不足や姿勢の問題、栄養不良、加齢による変化なども考えられます。

「しゃべりづらい」という症状も加齢による筋力低下かもしれません。脳梗塞や脳出血も考えられますが、MRIでそのような病変は見当たらなかったのでしょう。

他にも重症筋無力症、ギランバレー症候群、パーキンソン病、多発性硬化症、脊髄小脳変性症などの病気でも話しづらくはなりますが、神経内科も受診されているようなので可能性はなさそうです。

ドライマウスの原因にシェーグレン症候群があり、唾液腺や涙腺がリンパ球の標的となって破壊される自己免疫疾患です。全身の腺組織がリンパ球の攻撃対象となりますが、腺組織以外にも症状が現れることがあります。筋組織が標的となった場合には筋力低下、筋痛、筋脱力感が生じるのです。

お悩みの症状はシェーグレン症候群によるものかもしれません。従って、一度ドライマウスとシェーグレン症候群の検査を受けられることをお勧めします。

もう口臭で悩まない

ほんだ式口臭治療の開発者である本田俊一先生が解説した動画と副読本を本田先生から頂きました。長時間でその分、盛りだくさんの内容です。

奥歯の歯茎が白っぽくなってしみて痛い

相談: (50歳 女性)

奥歯が虫歯で歯根から膿が出て、回りの歯茎が白っぽくなって、しみて痛いのですが、ガンでしょうか?

回答:口腔内科 樋口均也

虫歯で歯に穴が開き、しみて痛んでいるのでしょうか。虫歯が進行して神経が死に根の先が化膿して膿が出ているのかもしれません。歯根から膿が出ているのは歯周病が原因かもしれません。歯周病になれば歯肉がしみて痛むこともあります。

歯肉が白っぽくなっているということですが、粘膜が白くなって痛む病気に口腔扁平苔癬があります。両側頬粘膜も同様に白くなって痛むようであれば、この病気の可能性が高くなります。

さて、口の中の症状がガンによるものではないかとご心配されていますが、歯肉ガンの初期症状は歯肉が白くなることです。ガンは悪性腫瘍であり、ガン細胞が増殖して大きくなります。粘膜の表面(上皮)でガン細胞が増殖すると上皮が厚くなって白っぽくなり、ガンがさらに増殖すると粘膜が膨らみしこりができます。従って、歯肉が白くなっている状態からはガンの疑いは否定できません。ただしその確率は極めて低く、虫歯や歯周病などの問題である可能性が圧倒的に高いといえます。

メールでの診断は不可能なため、お近くの歯科でどのような問題が生じているのかを診てもらう必要があります。早期の受診をお勧めします。

舌右側面にビリビリ感を覚え、食事を取る事すら出来なくなりました

相談: (38歳 男性)

樋口先生、この度はメールにて失礼致します。今回、メールさせていただく理由は、以前、ご相談された方の症状に酷似していて、改善方法が全く見当たらないからです。

先日、仕事があまりにもハードで、朝から晩までしゃべり続けた日がありました。夕方より、舌右側面にビリビリ感を覚え、夜には食事もを取る事すら、出来なくなりました。それが、先週の土曜日で、以降、舌と、歯が口の中で動くだけで、激痛が走り、しゃべる事も困難です。

大学病院の口腔外科にも行きましたが、同じような事を言われ、どうやら、薄皮がむけて、火傷状態になってると言われ、土曜日の朝から晩までしゃべった時に、歯が当たって傷がついたのかとも思いますが、場所が場所だけに、私も舌癌を心配し、放射線のある病院に行ったところでした。このまま、様子をみて、治らなければ、おそらく来週検査だと思うのですが、ご相談者が2ヶ月も痛いまま、だと言っていたので、私もそれでは困ると思い、その後、下記のご相談者が良い治療を見つけられたのか気になり、そしてなんという病院だったのか、気になっております。

今、白なまずなのかと思っておりますが、勿論ガンも怖いです。その後の行方解りましたら、是非、教えていただけませんでしょうか?宜しくお願い致します。川崎なのでお伺い出来なくて申し訳ありません。

回答:口腔内科 樋口均也

参考にされた相談を寄せられた相談者から連絡がないため、どこの病院でどのような治療を受けられたか判明しません。

舌の痛みが続いているということは舌痛症が疑われますが、大学病院の口腔外科で診察を受けられた際に舌が荒れて痛んでいるのでしょう。

その場合にはうがい薬や塗り薬、漢方薬が有効です。また亜鉛不足や貧血、カンジダ症、ドライマウスなどがあると粘膜が荒れて痛むため、これらの問題がある場合はそれぞれの症状に対する治療が必要となります。

白なまずとは、白なまず色素を作る色素細胞が小さくなって粘膜が白くなる病気です。痛みは出ないため、該当しないでしょう。

追伸 相談: (38歳 男)

こんにちは。先生、ご返信ありがとうございます。そうでしたか、、、現在は、うがい薬を出して貰い、麻酔入りのうがい薬も出して貰ったので、ご飯はそれでうがいして食べております。後、塗り薬を塗っております。兎に角、歯が接触するところが痛く、今後も治療頑張ります。ありがとうございました。

唾液腺内視鏡

耳下腺に唾石が生じて耳下腺の腫れと痛みを繰り返す場合があります。耳下腺の唾石を取るためには唾石がある耳下腺の部分を摘出する必要があります。耳下腺と耳下腺を覆う顔面皮膚の間には顔面神経が枝を広げるように走行していて、手術により顔面神経麻痺が生じる恐れ大です。ステノン管を経由して口の中から唾石だけを取り除くための内視鏡が販売されています。

耳鼻咽喉科用の医療機器会社としてスタートしたドイツのカールストルツ社は今では内視鏡分野におけるリーディングカンパニーです。唾液腺内視鏡は直径1.6㎜と直径1.1㎜の2種類の太さがあります。イリゲーションチャンネルからは洗浄液を注入することができます。ワーキングチャンネルからはマイクロバーやバスケット鉗子を挿入することができます。

https://www.indiamart.com/proddetail/karlstorz-all-in-one-sialendoscopes-erlangen-model-19280320033.html

高齢者の肺炎とドライマウスとの関係は?

唾液の分泌量が減ると、高齢の方では食べ物や口腔内の細菌が消化管ではなく誤って肺に入ってしまう場合があります。これを誤嚥性肺炎といい、口が乾燥することによって起こりやすくなります。重篤な症状に至る可能性があるため、十分な注意が必要です。

呼吸するだけで口が乾きます。ドライマウスですか

口だけで息をすると口腔が乾いてしまうため、できるだけ鼻で呼吸しましょう。鼻呼吸を行っても口の乾燥が気になるようなら、ドライマウスの可能性があるため専門医の受診をお勧めします。

ドライマウスと舌の痛みの関係は?

ドライマウスと舌の痛みの関係は?

舌が痛む主な原因はカンジダなどの感染や口内炎ですが、口の乾燥が原因で起こる場合もあります。また、舌の痛みとドライマウスが同時に起こるケースではシェーグレン症候群の可能性があるため、早めの検査が必要です。