幼少時の体験

慢性疼痛の特徴は、幼少時の体験から大きな悪影響を受けることです。

過活動
まだ幼い頃、自由闊達に振舞うことを許されなかった。素早く臨機応変に行動しない人間には将来性がない、との考えを刷り込まれた。学業や運動の成績が振るわず、親から叱責を受け続けた。常に一生懸命努力する習性が身についた。じっとしていると幼少期の虐待やいじめの記憶がよみがえる。罪悪感に苛まれることを避けるため、意識的に忙しくしている。

過剰適応
親のしつけが厳しく、何事にも「はい」と言いつけを守るよう心掛け、気に入られようとした。虐待やいじめを耐え抜くため、いかなる理不尽なことにも適応し、やり遂げようと努力した。

失感情症
厳格なしつけ、虐待、いじめを体験したことにより、感情を押し殺すようになった。そのうち、自分のありのままの感情がわからなくなり、人に伝えることが困難になった。

痛みの破局化
「痛みのことばかり考えてしまう」「実際よりも痛みを深刻にとらえてしまう」「痛みをコントロールできないと考えてしまう」。これらは破局化という誤った思考様式で、幼少時のつらい経験によって形成されやすくなります。

自己主張障害
支配的な親の言いなりになり、言いたいことが言えなくなったり、逆に攻撃的な物言いになったりします。

同胞葛藤
親から差別されることにより、不公平感を持ち続けたり、自己肯定感が低下したりします。

愛着障害
親にかまってもらえなかったり、逆に過干渉であったりすると、長じて人間関係で悩みやすい傾向が見られます。人と接することが怖くなり、自分ひとりで過ごすことが多くなると、良好な人間関係を築きにくくなります。

マインドフルネスのプロトコール

熊本大学方式のマインドフルネストレーニングが紹介されています。
1.    呼吸法
2.    観察訓練
3.    価値判断しない態度と集中訓練
4.    ボディースキャン
5.    楽しいことを意識する
6.    嫌なことを意識する
7.    難しい人間関係を意識する
8.    まとめ

マインドフルネスのプロトコール

電子署名

歯磨き粉を販売する会社と契約を結ぶ案件がありました。営業の方とはメールでのやり取りを何度か行い、契約書の内容も確認しました。契約書への署名や押印もWEB上で完了し、結局営業の方とは一度も会わずに、契約が完了しました。コロナ禍で、時代の変化を一つ実感できました。

 https://vimeo.com/163784995

ICSモデル

マインドフルネス瞑想は痛みに対する注目を軽減し、生活の質を上げる効果があります。その効果を説明する理論にICSモデル(認知的下位システムの相互作用モデル)があります。

ICSモデルは痛みに伴い自動思考が生じて悪循環が生じる認知的ループと情動が生じて悪循環が生じる感覚的ループからなります。この2つのループはその後に乗り入れて、痛みが生じていないときにも痛みに関するネガティブな情報処理を進め、痛みに関わる高次の命題を強固にします。

マインドフルネスな心の態度は、この2つのループの結節点に働きかけ、痛みに関わる高次の命題の活性化を抑制します。

Barnard, Philip J., and John D. Teasdale. “Interacting cognitive subsystems: A systemic approach to cognitive-affective interaction and change.” Cognition & Emotion 5.1 (1991): 1-39.

https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/02699939108411021

ICSモデル

口を大きく開けるとカクンとなります

【質問】
以前から口を大きく開けるとカクンとなります。昨夜から痛みが出てきました。食事は、普通にできます。どのような病気の疑いがありますか?よろしくお願いします

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
耳の穴のすぐ前に顎関節があり、下顎の骨(下顎骨)と頭蓋骨(の一部の側頭骨)のつなぎ目になっています。この関節の内部の骨と骨の間に「関節円板」という靭帯組織があり、クッションのような役割を果たしています。

歯ぎしりや食いしばりがあると、この関節円板が前にずれて(前方転位)、カクンという音がするようになります。この現象を「クリッキング」といいます。クリッキング自体は多くの人に見られ、音がするだけであれば治療の必要はありませんが、口を開け閉めする際に痛みが生じる場合は治療が必要となります。これが顎関節症です。

カクンという音はクリッキングである可能性が高いと推察しますが、他の理由から生じているのかもしれません。顎関節を作る下顎骨の先端部分を下顎突起といい、前方に下顎骨の筋突起があります。この筋突起が大きくなり過ぎると(筋突起過成長、筋突起過形成)、開口時に胸骨とぶつかって音が鳴ることがあります。ぶつかる衝撃や開きにくいのに無理に開けようとすることで痛みが出ることもあります。下顎突起やその周辺部が骨折した場合は、折れた骨同士がこすれて音がして痛みます。

カクンという音はクリッキングで、痛みは別の理由で生じているのかもしれません。顎関節が細菌感染して化膿性顎関節炎や耳下腺炎、中耳炎や外耳炎が生じて可能性も考えられます。

舌の乾燥、ザラザラ、口臭、常に唾液がしょっぱいです

【質問】
5年程前から舌の乾燥ザラザラ、口臭、常に唾液がしょっぱいです。歯科は異常なし、糖尿病や病気なし。鼻が常に詰まっており、気が付いたら口呼吸です。口臭が酷く、色々試しましたがダメでした。口臭外来が見付からずどうしたらよいか困っています。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口臭や乾燥などの原因は、ドライマウスの可能性が高いと推察します。鼻詰まりによる口呼吸はドライマウスを引き起こしますが、他にも問題があるかもしれません。

実際に口の中がどの程度乾燥しているのか、唾液の量に異常があるのか、これらの点について検査する必要があります。口臭についても調べることをお勧めしますが、お近くに口臭外来がなければ仕方ありません。「ドライマウス研究会」のホームページに、ドライマウスを診療する歯科のリストが掲載されています。そちらをご参照ください。

第二次大戦前夜

1920年代には、戦後賠償に苦しむドイツに対して融和政策を進めようとする機運が、英国を中心に高まっていったようです。『日の名残り』では、融和政策を戦勝各国に浸透させようと主人公スティーブンスが使えるダーリントン卿が尽力する様子を描いています。

融和政策やドイツ軍の再軍備と軍事侵攻、独ソ不可侵条約の締結といったところが第二次大戦に先立つヨーロッパの動きです。中学生時代に、これらの国際外交についてまとめた長文のレポートを作成し、社会科の先生に提出したことがありました。チェンバレン・英国首相、モロトフ・ソ連外相、リッベントロップ・ドイツ外交官は懐かしい名前です。

第二次大戦前夜

慢性痛の認知行動療法プロトコール

セッション数が10回前後のプロトコールがいくつか用意されています。

Otisのプロトコール
1.痛みについての心理教育
痛みを増悪するものを書き出す
痛みを軽減するものを書き出す
治療のゴールを幾つか書き出す
何らかの改善、中等度の改善、最大の改善
2.痛み理論と腹式呼吸
呼吸実践記録
日時、実践前のリラックス度、実践後のリラックス度、所要時間
3.漸進的筋弛緩法と視覚イメージ
イメージ用紙
場所、物、匂い、音、感触、味、その他
漸進的筋弛緩法実践記録
日時、実践前のリラックス度、実践後のリラックス度、所要時間
4.自動思考と痛み
3つのコラム
活動のできごと(ストレスが強い状況)
信念(自動思考)
結果(自分の反応) 情動、身体、行動
5.認知的再構成法
7つのコラム
状況、情動、自動思考、根拠、逆の根拠、妥当な考え、情動
6.ストレスマネジメント
生活を変える点を書き出す
生活様式:食事、運動、睡眠、リラクセーション
状況へのアプローチ:時間管理、お金の管理、自己主張、問題解決技法
思考様式:現実的な予測、笑い、支援体制、前向きな考え、マイナス思考の克服
7.時間に基づいたペース調整法
行動のペース調整の記録表
行動の内容、ゴール、毎日の活動時間と休憩時間
8.快活動計画法
快活動日程表
ペース調整できたか、活動内容、快活動を行った日に印を付ける
9.怒りのマネジメント
7つのコラム
状況、情動、自動思考、根拠、逆の根拠、妥当な考え、情動
10.睡眠健康法
睡眠衛生記録表
時間:定時の就寝、定時の起床、昼寝をしない
睡眠行動:就寝前の慣例、睡眠のみにベッド使用、15分以上眠れない場合は離床
環境:温浴、室温を保つ、寝室を暗くする
飲食:就寝前のコーヒー、喫煙、飲酒は禁止、就寝前にお茶菓子を取る
心的制御:刺激的なことはせずに静かな作業をする、リレラクセーション法
11.再発予防と再燃への対処計画

Otis, John. Managing chronic pain: A cognitive-behavioral therapy approach. Oxford university press, 2007.

https://dl.uswr.ac.ir/bitstream/Hannan/131100/1/2007%20-%20Managing%20Chronic%20Pain%20-%20Workbook.pdf

慢性痛の認知行動療法プロトコール

慢性痛の認知行動療法プロトコール

慢性痛の認知行動療法プロトコール

慢性痛の認知行動療法プロトコール

 

味覚障害の原因

味覚障害にはいくつかの原因が複合したケースの他、詳しく調べても原因が見当たらない特発性(本態性)、即ち原因不明のケースがあります。

口腔粘膜疾患
カンジタ症、口腔乾燥症、舌炎、舌苔、毛舌などの病変と味覚障害が密接に関連したもの。

心因性
発症や経過中において、心理的因子が明らかに関与しているもの。

亜鉛欠乏性
血清亜鉛値が70㎍/dl未満で、他に明らかな原因がないもの。

全身性
現在、原疾患のコントロールが不良なもの。

*原疾患:肝障害、腎障害、糖尿病、消化器疾患、甲状腺機能障害など

薬剤性
副作用との因果関係が濃厚なもの。

臭覚障害(風味障害)
嗅覚・味覚検査において味覚と臭覚の同時障害、あるいは味覚は正常で臭覚のみに異常が生じた風味障害。

感冒後、インフルエンザ後
感冒、インフルエンザ罹患後に味覚障害を自覚(臭覚障害があれば除外)。

神経障害
顔面神経麻痺、中耳や扁桃の外傷、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、頭部外傷、多発性硬化症など。

医原性
中耳手術、喉頭微細手術や口蓋扁桃手術の後、あるいは放射線治療後に発症したもの。

特発性
他に味覚障害の明らかな誘因が見られないもの。

味覚障害の種類

味覚障害は味がわかりにくくなるものだけではなく、さまざまな異常が見られます。
味覚減退・脱出

味がわかりにくくなることを「味覚減退」といい、家族に「最近、お母さんの料理の味付けが濃くなったね」と指摘されて初めて味覚の減退に気づいたという人もいます。味が全く分からない状態を「味覚脱失」といいます。

自発性異常味覚
何も食べていないのに、「口の中が辛い」「苦い味がする」と感じる状態をいいます。

異味症
甘いものを食べても辛く感じるなど、実際とは別の味を感じる状態をいいます。

解離性
酸っぱい、塩辛いなど、特定の味を感じなくなる状態をいいます。

悪味症
食べ物全てが嫌な味に感じる状態をいいます。

味覚過敏
味覚が異常に強く感じられる状態をいいます。