肝硬変と歯周病

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肝硬変とは肝細胞が何らかの理由により、線維化を起こして硬くなる病気です。線維化の原因としてウイルス感染や薬の副作用、自己免疫疾患、多量のアルコール摂取などが挙げられます。肝硬変を起こすと肝細胞の働きが低下し、肝臓の持つ栄養を貯蔵する働きや解毒作用、老廃物排泄作用が損なわれます。その結果として腹水貯留、出血、易感染性、肝性脳症などが生じます。また、肝性脳症になると錯乱や気分変化、認知機能障害などが見られます。

肝硬変患者の腸内細菌叢や口腔細菌叢にはある種の変化が見られ、これが歯周病発症のきっかけとなります。歯周病を治療することにより、肝性脳症患者の認知機能の改善が見られたという報告もあります。この研究の対象となった歯周病患者においては、歯周治療後に口腔細菌叢が改善しました。具体的には唾液中の内毒素産生菌数の減少が見られ、炎症改善につながる良好な腸内細菌叢へと変化しました。

Bajaj, J. S., Matin, P., White, M. B., Fagan, A., Deeb, J. G., Acharya, C., … & Sahingur, S. E. (2018). Periodontal therapy favorably modulates the oral-gut-hepatic axis in cirrhosis. American Journal of Physiology-Gastrointestinal and Liver Physiology, 315(5), G824-G837.

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