科学技術社会論(STS)

STSとは科学技術が社会に引き起こす問題や社会が科学技術に与える影響を研究したり、政策などに反映したりするメタ科学です。研究の場合はscience and technology studiesの略となり、社会実践の場合はscience, technology and societyの略となります。

内閣府統合イノベーション戦略推進会議が決定した「人間中心のAI社会原則」は以下の通りです。
人間中心の原則
教育・リテラシーの原則
プライバシー確保の原則
公正競争確保の原則
セキュリティ確保の原則
公平性、説明責任及び透明性の原則
イノベーションの原則

https://www.kagakudojin.co.jp/book/b436734.html

口腔内のジュクジュクに悩まされています

相談: (65歳 女性)

去年の7月頃から口腔内のジュクジュクに悩まされています。色々なところで「ストレスと高齢化」「気のせい」といわれても納得できませんし46時中頬粘膜がドクドク・ごっくんごっくんとネバネバな唾をのみこんで苦しくてたまりません。何か・何処かに対処法をご存知の方、アドバイスをお願いいたします。

回答:口腔内科 樋口均也

唾液がネバネバして気持ち悪いということですね。唾液にはサラサラした漿液性唾液とネバネバした粘液性唾液の二種類があり、通常は主に耳下腺から分泌されるサラサラの漿液性唾液が多くなっています。
ところが、ストレスや緊張などにより交感神経の働きが活発になると、粘液性の唾液の割合が増加するため、口の中がネバネバしてくるのです。このような状況ではありませんか。
ストレスを抱えている場合は、できるだけ肩の力を抜いて深呼吸することを心がけると同時に、食いしばりにも注意しましょう。そして、上下の歯がいつも2〜3mmくらい離れた状態を保ちましょう。
一方、ドライマウスで口が乾いている場合も唾液が少なくなってネバネバしがちです。一度ドライマウスの有無や唾液の出具合、性質について検査を受けられることをお勧めします。

粘液嚢胞の再発

相談: (29歳 女性)

娘(3歳0か月)は1歳6か月の時に下唇に粘液のう胞ができ、手術で除去しましたが、2歳9か月で再発しました。椅子から落ちて顔面を打ち、口腔内を裂傷したことがきっかけだったかもしれないのですが、先月27日に除去手術を受けました。本日抜糸の予定だったのですが、昨夜娘の口腔内を確認したところ糸はすでに取れていて同じ場所に再び粘液のう胞ができていました。

担当医から再三「再発の可能性がある病気」と聞かされているのですが、これほど早く再発するものでしょうか?こちらのHPには「再発者はいません」と書かれていますが本来、再発の可能性というのは高いものなのでしょうか?

回答:口腔内科 樋口均也

粘液のう胞は外傷によって口唇腺という小唾液腺が傷つき、周囲の口唇腺に唾液が漏れだして貯まることで生じます。治療法はのう胞を摘出することですが、その際傷ついた口唇腺も一緒に除去しておかないと、再発しやすいといわれています。

当院ではのう胞と口唇腺をセットで摘出しており、今までのところ再発した症例はありません。ただし他院での治療後、再発したために来院された患者さんはいます。再発の可能性自体は低いものの、何らかの理由から繰り返し再発するケースもあるようです。とりわけ唾液の漏れが続く場合は、短期間で再発しても不思議ではないと考えます。

食いしばりの治療法

歯牙接触癖の改善

食いしばりをなくすために最も重要なことは、上下の歯を接触させないことです。上下の歯を接触させる癖を「歯牙接触癖」、英語では「Teeth ContactingHabit(TCH)」といい、強度のTCHが食いしばりです。困ったことに、TCH癖のある患者様のほとんどが「上下の歯が接触しているのは当たり前」と考えているようですが、まずこの認識自体が間違いであることを理解する必要があります。ただそれだけのことで、食いしばりから生じる様々な問題がすぐに解決するケースも少なくないのです。
食いしばりを防止するトレーニング

上下の歯を接触させてはいけない(=食いしばらない)ことがわかってはいても、つい食いしばってしまうという患者様もいらっしゃいます。そのような方は、食いしばりを防止するために毎日のトレーニングが必要となります。

トレーニングの第一歩は、まず上下の歯を強く噛みしめることから始まります。歯や歯肉、顎骨に強い力が加わることを実感できるはずです。また、噛みしめるときに使う頬の筋肉(咬筋)やこめかみの筋肉(側頭筋)が膨れて、ピクピク動くことも実感できるでしょう。

次に、上下の歯を1〜2mm離します。すると今度は歯、歯肉、顎骨にかかる力が消えたことが実感できるはずです。同時に咬筋や側頭筋の膨らみも消えて平坦になり、ピクピクとした動きもなくなったことでしょう。

このように上下の歯が離れると力が抜け、口の内外が全体的にリラックスした状態になって、これまで歯にピッタリと押し付けられていた口唇や舌、頬があまり当たらなくなるはずです。また、歯を離した途端に、歯や舌の痛みが消えることを実感できる場合もあります。

AI社会の歩き方

東京大学 政策ビジョン研究センター江間有紗特任講師は『AI社会の歩き方-人工知能とどう付き合うか』という著書を出しています。タイトルからわかる通り、AIやロボットを含む情報技術と社会の関係について研究しています。

AIは大量の教師データをもとにディープラーニングしますが、元の教師データに偏りがあるとAIが出す判断にも同じ偏りが現れてしまいます。2018年にAmazonがAIを用いて人材採用システムを試したところ、女性を除外するアルゴリズムが存在することが判明し、断念しました。Amazon に提出された10年分の応募者の履歴書を学習させたことで、このような偏りが生じました。

Googleの画像検索で「Gorira」と入力すると黒人女性の写真が多数出て来たそうです。AIが色調や顔の輪郭、造作からゴリラの写真を黒人女性と画像認識するようです。この問題が判明した際にGoogleはプログラムの改良を試みましたが成功せず、手動で修正しているそうです。

https://ifi.u-tokyo.ac.jp/people/ema-arisa/

食いしばり防止トレーニングを成功させる方法

  • 肩の力を抜いて筋肉をリラックスさせる
  • 深呼吸する
  • ストレスを軽減するよう物事の捉え方を変える、ライフスタイルを変える
  • 好きなことに集中できる時間を持つ
  • 上下の歯を接触させないことを紙に書き記し、目のとまる場所に貼っておく
  • 首や肩をマッサージする
  • 首や肩のストレッチを行う
  • ツボの刺激、鍼、灸
  • 漸進的筋弛緩法
  • 自律訓練法
  • 口呼吸を止め、口臭を治療する
  • 認知行動療法

ノーベル平和賞

ノーベル平和賞がエチオピアのアビー首相に決まりました。国境紛争の解決が主要な業績と報じられていますが、カウンターパートであるエリトリアのイサイアス大統領は選から洩れました。「オヤッ」と思いましたが、報道制限や労働の強制などダーティーなイメージがあるので仕方がないのでしょう。

イサイアス大統領はエリトリア人にとって建国の父ですが、その評価は大きく分かれているようです。かつては反政府軍事勢力を率いてエチオピア全土を掌握し、エチオピアの統治者となることもできたものも、自ら身を引いた指導者だと私は認識しています。それでノーベル平和賞がもらえるかどうかはわかりませんが。

ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)

柳田敏雄教授はサッカーのネイマール選手を研究室に招いて、fMRIを撮影しました。その際にピッチ上で相手チームのディフェンダーが迫る中でのプレーをイメージしてもらいました。実験の結果、無意識に幾つかの選択肢の中から最適な方法を瞬時に選択していることがわかりました。その時の脳は他の選手と比べて広範囲で活動していることもわかりました。この脳活動を再現できるようにバイオフィードバックすれば、サッカー選手の能力向上につなげることができるようです。

同じ方法で慢性疼痛や恐怖症の治療も可能です。日本人に短時間で「l」と「r」の発音を聞き分けられるようにすることもできます。

https://youtu.be/eDbZzFEkbC4

明日の診療について 【通常診療です】

明日は台風19号の接近に伴い交通機関に大幅な乱れが予想されますが通常通り診療を行う予定です。
ご予約の患者様は無理のない範囲でお気をつけてお越しくださいませ。お待ちしております。
ご予約のご変更は電話・メールで受け付けております。
どうぞよろしくお願いいたします。
TEL:072-646-8445
メール:higuchi@web-know.com

ご飯を食べる時に顎の下の辺が痛くなる

相談: (30歳 女性)

こんにちは。今日は前から前か気になっている事があり、相談のページがあるのを知り、書き込んでみます。半年くらい前からご飯を食べる時、最初の一口目を口の中に入れただけでじゅわっと唾液が出る感じがして時々、顎の下の辺も痛くなる(笑い過ぎてなるような痛み)ます。濃い食べ物だけではなく、白米でもなります。毎回ご飯を食べる時あるので心配です。

回答:口腔内科 樋口均也

下顎の下の方には顎下腺や舌下腺と呼ばれる唾液腺があり、ここから口の中に唾液が出て来ます。しかし、何らかの理由により唾液の流れが悪くなって唾液が溜まると、痛む場合があります。

原因は幾つも挙げられますが、もっとも多いケースが唾液腺や唾液が通る管(導管)に細菌が入り、感染を起こす「感染性唾液腺炎」です。この場合は炎症を起こして唾液の流れが悪くなり、導管唾石という石ができて管が詰まることもあります。また、唾液腺に腫瘍やのう胞などが生じると唾液腺や導管が圧迫され、唾液の出が悪くなる場合があります。

いずれにしても、一度耳鼻咽喉科か口腔外科を受診されることをお勧めします。