歯根端切除術に痛みが続いています

今年2019年4月20日に歯内療法専門医にて歯根端切除術を行いましたが、歯肉の突っ張り感が取れません。何となくじわーんと痛いような気がします。歯根端切除術をしてもらった専門医には伝えたのですが、傷の治りは順調だし、悪いところはないと言われています。

とは言え、この突っ張り感かなり辛いです。寝ているときは大丈夫なのですが、起きてしばらくすると突っ張り感というか違和感というかじわーんとする痛いような何とも言えないような感じが出て来ます。

これは治るのでしょうか。また、何か他に原因があるのでしょうか。回答よろしくお願いいたします。

回答

手術して間もない時期であれば回復を待つことになりますが、既に術後7ヶ月が経過していてそんな状況ではないようです。年単位では症状は徐々に軽減するでしょうが、当分の間は持続しそうですね。

現在の痛みの原因として、手術しても治っていない可能性を検討する必要があります。実際の診察を担当した歯肉療法専門医が問題なしとの見解であれば、その通りなのでしょう。

では、なぜ痛むのか。神経障害性痛痛が生じている可能性があります。その場合は三環系抗うつ薬や抗けいれん薬による治療が必要です。

痛みや突っ張り感があって生活に支障を来している場合は、症状を抱えながら普通に生活できるように取り組む方法があります。認知行動療法などの心理療法が効果的です。

従って、薬物療法や心理療法を検討されることをお勧めします。

・ご質問等2

樋口先生へ

この度はお忙しいところ早めの回答ありがとうございます。先生のアドバイスの通り、薬物療法、心理療法を検討してみます。本当にありがとうございました。

デントタブレット

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クリスタルの約束

先日、USJに遊びに行ってきました。クリスタルの約束というクリスマスショーがとても素敵でした。生歌やダンス、プロジェクトマッピングを使った幻想的な映像がとてもきれいでした。

クリスタルの約束

如水会館

学会の懇親会は会場の隣の如水会館というビルのバンケットルームで開かれました。大正8年に建てられたこの建物は一橋大学の同窓会館だというから驚きです。

https://www.kaikan.co.jp/josui/

如水会館

如水会館

 

漢方薬を使う病気⑬

剥離性口唇炎

子どもやお年寄りが唇をしきりに舐め回して皮膚が赤くなって剥がれ、やがて唇が黒っぽく変色する場合があります。これを剥離性口唇炎といい、乾燥している唇に潤いを与えようとして無意識に舐めてしまう行為なのです。しかし、舐めるという機械的な刺激が唇に加わり続けると皮膚が?れて変色します。

剥離性口唇炎に対して有効な漢方薬が、柴胡桂枝乾姜湯です。この薬(方剤)には柴胡、黄?、括楼根、桂皮、牡蛎、乾姜、甘草の七つの生薬が含まれています。括楼根はキカラスウリ(黄烏瓜)の根で、清熱潤燥、排膿消腫、生津止渇の効果があります。漢字がたくさん並んでいて難解ですが、要するに乾いているものを潤す効果により、舐め回す必要がなくなるのです。

オラドローム

シンポジウム「口腔に症状が現れる全身疾患へのアプローチ」で自治医大皮膚科の出光俊郎教授が基調講演をされました。皮膚痺症状が現れる内臓疾患をデルマドロームといいますが、口腔に症状が現れる場合はオラドロームといえばどうかと提案されました。オラドロームの類するものは多数の例を挙げることができます。

 

全身性紅斑性狼瘡(SLE)の無痛性口腔粘膜潰瘍

麻疹のコプリック斑

うつ病の身体症状としての舌痛症

マデルング病の際の舌の対称性脂肪腫症

ガードナー症候群の多発性顎骨骨腫

ベーチェット病、セリアック病、潰瘍性大腸炎、クローン病のアフタ性口内炎

基底細胞母斑症候群の多発性顎骨嚢胞

帯状疱疹の口腔粘膜初発

白血病、アミロイドーシスの歯肉出血

血友病の遷延性抜歯後出血

軽症スティーヴンス・ジョンソン症候群の口腔・眼症状

強皮症の舌小帯短縮症

多発血管炎性肉芽腫症の苺状歯肉

悪性貧血のハンター舌炎

アミロイドーシスの巨舌症

エイズの口腔カンジダ症

 

扁平苔癬は皮膚、粘膜に症状が生じますが、皮膚病変の診断は難しく典型的な口腔病変が診断に結びつきやすいそうです。頭髪に隠れた天疱瘡も見つけにくく、口腔粘膜のニコルスキー反応で診断できた症例も出てきました。

漢方薬を使う病気⑫

小柴胡湯と間質性肺炎

小柴胡湯は、体が丈夫な人が風邪をこじらせた際に飲む薬として約1800年前に開発され、よく似た症状が現れる急性肝炎や胆石症、気管支炎、中耳炎に対しても有効です。

ただし体が弱い人や長期間の使用は禁止されています。1990年代に小柴胡湯の副作用として100名以上の患者が間質性肺炎にかかり、約20名が死亡しました。漢方薬にも副作用が出ることで話題になりましたが、実はこの事件には隠された真実があるのです。小柴胡湯

死亡した患者は全員が高齢者で慢性肝炎を患い、2年以上の長期にわたって小柴胡湯を服用していました。言うまでもなく小柴胡湯は体力の衰えた高齢者が飲む薬ではなく、急性肝炎に対して短期間使うことがあっても、慢性肝炎に年単位で使う薬ではないのです。

このように、よく効く漢方薬も使い方を誤ると毒に転じてしまう恐れがあるため注意が必要です。

出版社

学会会場となった一橋大学の一橋講堂は千代田区一ツ橋の学術総合センターという建物の中にあります。この辺りは出版社が多く、すぐ近くに岩波書店、小学館、集英社が並んでいました。

なぜこんなに集まっているのでしょうか。取材先に近い、印刷所に近い、取次に近い、作家が近くに住む、正解はあるのでしょうか。

薬剤に起因する口腔病変

コロラド大学歯学部口腔内科池田健太郎准教授による教育講演です。治療に用いた薬剤で口腔内に病変が生じた6例を紹介されました。

関節リウマチに抗TNF阻害剤が使用されていた症例に口腔潰瘍が生じ、その後肉芽形成が見られました。組織検査の結果は増殖性疣贅状白板症(proliferative verrucous leukoplakia; PVL)でした。治療は紆余曲折しましたが、最終的に抗PD-1抗体ニボルマブ(商品名オブジーボ)投与で症状は完全に消失しました。

口腔粘膜の剥離を認め、難治性だった症例です。原因の特定に時間がかかりましたが、血栓予防に用いられていた直接Xa因子阻害薬アピキサバンを偶然中止したことで症状が消失しました。

顎変形症の手術後のしびれ

先月10月23日に口腔外科において顎変形症の手術を行いました。開咬及び下顎後退という診断で、下顎枝矢状分割術、Le Fort Ⅰ型骨切り術で上下顎の手術をしました。およそ9時間にも及ぶ大手術でしたが、出血量も少なく無事に手術は終わったとのことでした。

しかし術後の合併症で左の眼の下から頬、鼻、上唇そして下唇からオトガイは左右全てにしびれが発生しました。知覚検査で感覚はあるため神経は断裂しておらず、あとは時間の経過とともにしびれも治っていくとのことで、メチコバールを処方され現在飲んでいます。1カ月も経てばほぼ治るだろうという診断を受けて治るのを待っていますが、現在術後25日経ってもしびれは治っていません。当初から変化もあまりないです。

毎食ご飯を食べるのも、飲み物を飲むのも困難で話すのも上手く話せない状況で復職するのもしんどい状況であると医師に伝えたものの、仕事に行って差し支えないこれ以上診断書には仕事を休んでよいとは書くことは出来ないと言われ、最後には精神的におかしくなっているからそんなに仕事を休みたかったら精神科を受診して診断書を書いてもらえばとまで言われてしまいました。

仕方ないので有休を使って現在休んでいますが、あとわずかで有給も使い果たしてしまい、仕事に戻らなければ仕事を失ってしまうところまで来ています。生活に支障をきたすしびれを抱えていても、仕事を休むことは不可能なのでしょうか。精神的にはおかしくなっていないので精神科にはかかりたくないです。

神経の修復には根本的な治療はないと聞いています。また副作用があるような治療もこれ以上体がおかしくなるのではという思いがあり、怖くて受けたくないです。時間の経過を待つだけでセカンドオピニオンは受けなくてもいいのでしょうか?またセカンドオピニオンを受けるとしたら、どのような病院を選べば良いでしょうか?

長文、乱文ですみません。毎日不安な日々で、大変悩んでいます。よろしくお願いします。

回答

開咬および下顎後退に対して上下顎骨切り術を受けられたのですね。上顎を後方や下方に、下顎を前方や上方に移動させ、上下の歯が噛み合うようにしたと推察しますが、上顎骨を切断して移動させる際、上顎神経に何らかの損傷が加わったのかもしれません。手術により、眼の下や上唇、頬、下唇やオトガイに知覚麻痺が生じた可能性があります。残念ながら、神経の麻痺は回復に時間を要することが多く、即効性の治療法はありません。気長に待たざるを得ない状況でしょう。

神経麻痺の影響で食事や会話に支障があり、復職が難しいようですが、リハビリで機能を回復させることは可能であると思われます。また、復職が困難であることを診断書に記載してもらうことは可能なはずです。セカンドオピニオンを受けるためには、手術を受けた口腔外科に紹介状と検査画像のコピーを依頼しましょう。リハビリや診断書作製を含め、適切な医療機関を紹介してもらうことをお勧めします。

・ご質問等2

お忙しい中、早急なお返事ありがとうございます。的確な内容で大変感銘を受けました。今の主治医は職場復帰を遅らせる診断書をどうしても書きたくないの一点張りなのですが、それは自分の手術において麻痺が発生したことを認めたくないということからなのでしょうか。今までの話の端々からそういった印象を受けています。

やはり一度はセカンドオピニオンを受けた方が良いということなんですね。絶対治るから待つしかないとしか言われていない状況でどう切り出すべきかも悩むところです。

でも待っているだけで何もしない状況ももどかしく、何かできることがあったら行いたいと思っていたところに神経麻痺をリハビリにおいて機能回復させることが出来るということを今回初めて知りました。毎日不安でしたので大変救われた思いです。