唾石摘出後の違和感

【相談者】30代 女性  HM

約1ヶ月前、唾石症の手術をしました。数年前から炎症を起こしていたので、唾液腺ごと取る手術をしました。石が2つあったのですが、1つは取りきれなくて、翌日舌の下を切開して再び取り出しました。退院後、痛みや痺れなどが気になっていたので、先日MRIと血液検査を受け、多少リンパが腫れているものの、1センチ程度なので問題ないと云われました。

ただそれより気になっているのは、口の中に乾きを感じ、切開した部分(きれいにはなっています)、もしくは唾液腺があったと思われる部分に違和感を感じて居り、好きだったパンやクリームっぽいケーキが食べたくなくなりました。ケーキを作る仕事をしているので、これは一時的なものなのかどうなのか心配です。

他で調べてもらおうかどうかも悩んでいます。色々と調べているうちに此処に辿り着きました。精神的に辛いので、宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

顎下部と口低部にそれぞれ1個ずつ唾石があり、顎下部の皮膚切開をして顎下腺と1個の唾石を摘出、翌日に口低粘膜を切開して残りの唾石を摘出したということでしょうね。痛みや痺れは通常、時間の経過とともに治っていくものです。

唾液の最大の供給源は左右2個の耳下腺であり、1個の顎下腺を摘出しても唾液の量が減ることはありません。また、口の乾きを感じるとすれば、手術に関するストレスや生活の変化などで唾液分泌量が低下しているためであると考えられます。

心配をつのらせること自体が口の乾きにつながるため、唾石症のことは早く忘れてしまうのが一番の解決法といえそうです。

【相談者】30代 女性  HM

こんにちは。先日、唾石症の術後の事で相談したものです。丁寧なお答え有り難うございました。確かに、毎日どうしてだろうと考えているので、ストレスになっているのは確かです。なるべく早く、忘れるようにします。この度は、相談して気が楽になりました。

エクセレントブレス・タブレットpH±

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漢方薬を使う病気⑲

SLE(全身性紅斑性狼瘡)

自己免疫疾患の一つで皮膚、粘膜、関節、腎臓、心臓、消化器などが自分のリンパ球によって障害され、顔面の蝶形紅斑、光線過敏症、無痛性口腔潰瘍、関節炎、胸膜炎や心包炎、ループス腎炎、精神症状、溶血性貧血や他の血球減少などの症状が現れる病気です。

熱毒熾盛症
升麻鼈甲湯で清熱解毒・涼血護陰します。

肝鬱血瘀症
四逆散合血府逐瘀湯で疏肝解鬱・活血袪瘀します。

気陰両虚証
腎帰丸合生脈散で益気養陰します。

陰虚内熱証
腎帰丸合二志丸で清熱解毒・養陰透邪します。

脾腎陽虚症
真武湯合五苓散で温陽利水します。

口腔機能維持から介護予防へ

補綴学第二講座の池邉一典教授は老年医学の専門家です。大阪大学の3学部と東京都健康長寿医療センター研究所が行っている健康長寿調査(SONIC)があります。 この研究成果の一つに脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患の危険因子の解析があります。その結果、リスクの高いものに歯周病、咬合力、性別、うつ病、糖尿病、教育歴がありました。

口腔機能維持から介護予防へ

漢方薬を使う病気⑱

風邪・インフルエンザへの抵抗

風邪やインフルエンザなどの「傷寒」に罹患した際、私たちの体は何とかして治そうと導きます。たとえば引きはじめの時期である「太陽病期」には体温を上昇させ、汗をかかせて治そうとします。風邪やインフルエンザのウイルスは熱に弱いため、発熱は体に有利に働き、汗をかくことによって体表面から侵入してくる(と昔の中国人が考えた)ウイルス(風寒の外邪)を追い出すことが可能です。

熱があっても発汗しない状態を「表寒」といい、葛根湯や麻黄湯を服用することにより発汗させます。汗が自然に出る「表熱」の場合は桂枝湯で体表面の熱を保ち、高齢や病弱により熱が上がらない場合は麻黄附子細辛湯を用いて体温を上昇させます。麻黄附子細辛湯に含まれる麻黄と附子は体を温めますが、発汗を促す桂枝は含まれていません。発汗すると体温が上がらなくなってしまうからです。

外邪が表(ひょう)から裏(り)に進むと「裏熱」となり、便秘が生じます。風邪が長引きこじれる「陽明病期」の時期には、大承気湯や調胃承気湯を用いて便を出すことによりウイルスを排泄します。一方、便秘がなく微熱が続く「半表半裏」の状態は少陽病期の特徴で、小柴胡湯がこのような熱を下げてくれます。

風邪を引き込んで体力が低下すると、胃腸が冷えて下痢をする「裏寒」の状態に進みます。この時期を「太陰病期」といい、桂枝湯や小建中湯により胃腸を温めます。

骨バイオロジーから挑む口腔機能の予防・維持・再生

生化学講座の西村理行教授の講演です。骨粗鬆症の予後は1年半から5年と大変悪いものです。転倒による大体骨頸部骨折が寝たきり、肺炎、死亡へとつながっていきます。高齢者のこのような骨折に伴う生命の危機に対して「骨卒中」という言葉が用いられるそうです。

骨粗鬆症からもたらされる骨卒中を防ぐためにビスフォスフォネート製剤、抗RANKL抗体(デノスマブ)が投与されます。ビスフォスフォネート製剤は骨のアポトーシスを抑えて骨吸収が起こりにくくする働きがあります。抗RANKL抗体にも同様の働きがあり、さらに破骨細胞の働きを抑え、骨吸収が起こりにくくなります。これらの薬により骨粗鬆症による骨卒中は軽減するのですが、顎骨壊死が発生する危険性があります。

骨バイオロジーから挑む口腔機能の予防・維持・再生

口唇の黒色腫瘤

【相談者】50代 女性 D

4~5年ほど前より上唇内側(少し右寄り)に直径6~7ミリ程度の血管のかたまりのようなものができて気になっています。くちびるをめくってみると黒い色をしており、血管が大きく膨らんで固くなっているようなもののように感じます。健康なときにはさほど気にならないのですが、風邪をひいたり体力が落ちたりすると大きくなり、元気になると少し小さくなっているような気がします。

痛くも痒くもなく、歯磨きの時にも気にならないのですが、体調が悪くなり大きくなると気になり、悪いものではないかと思ったりしてしまいます。お医者様にみて頂いた方がよろしいのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

「黒い色をした膨らみ」から考えられるのは血豆(血腫)、ほくろやしみ(母斑)、血管腫、神経線維腫、悪性黒色腫、金属が入り込んだ入れ墨、あるいは色素斑のできる遺伝性の病気などです。4~5年間変化していないことから、恐らく特に問題はないと思われますが断定はできません。やはり一度医療機関を受診された方がよいでしょう。

ヘルペス性口内炎

質問

ヘルペス性口内炎海外に留学中ですが、一週間前くらいから舌の先がピリピリ、ヒリヒリして飲み物や食べ物を取るたびにすごく痛みます。それから、舌の裏にできもの(口内炎?)が10個以上出来ています。それも結構痛いです。これはなんなんでしょうか?早急に病院に行くべきなんでしょうか?画像添付します。写りは良くありませんがお返事お待ちしております。
回答

口内炎が多発しているというお話から、ヘルペス性口内炎が疑われます。この病気は発熱と強い痛みが特徴で、治療薬として抗ヘルペスウイルス薬があります。しかし、初期に使用すれば有効ですが、一週間経過している場合に効果があるかどうかは疑問です。痛みを緩和する別の方法として鎮痛剤の内服や座薬、口内炎用のうがい薬、口に含む局所麻酔ジェルなどがあります。

歯周組織再生剤リグロスと歯の延命

口腔治療学講座村上伸也教授が開発したリグロスは私も日常診療でよく用いています。歯周外科手術で用いる薬としてとても使いやすく、なおかつ高い骨再生が期待でき、しかも保険適応という文句なしの薬品だからです。歯槽骨が再生される理由は次のような点があるそうです。

歯周病で骨吸収が進行した病変部分の周囲の歯根膜や歯槽骨にリグロスが作用し、間葉系細胞の増殖・遊走が活性化されて乾細胞数が増加します。リグロスにより血管新生や細胞外基質産生が促進されます。

下顎骨骨髄炎

【相談者】50代 女性  KY

初めてインプランを入れて半年も経たないうちにインプラントがはずれ、膿を持つようになりました。その医者に行った所、粉末のカルシウムで骨が溶けるのを防ぐという応急処置でした。ところが、それは私には合わず状態は悪化するばかり。それから2年ほど経ち医者は何回か変えたものの、とうとう顎骨骨髄炎になってしまい、下あごの骨は溶け続け、下の歯は今では半分以上抜けかけています。

今までにした治療は、切開で膿を出す手術、あらゆる抗生物質、高圧酸素治療などです。どれも効果は全くなしでした。とうとう主治医からは下あごを取る手術を勧められてしまいました。

私にはもうそれしかないのでしょうか。インターネットで鍼や漢方が効いたという例も見かけましたが、何か他に顎を取らずに済む方法はないでしょうか。助けてください。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎骨骨髄炎は、何度も症状を繰り返して、いつまでも治らないケースが多く見られます。さまざまな治療を試みても治らない場合は、最終的な手段として「下顎骨半側切除」といわれる、骨を丸ごと取り除いてしまう治療法を選択することがあります。

ただし、通常は事前に下顎骨の一部を取り除く手術を行うことにより、できるだけ治癒に持ち込むように試みるものです。皮質骨除去術、皿状形成術、辺縁切除術などがそれに該当します。文面からすると、これらの手術は受けられていないようですから、主治医の先生ともう一度、十分に検討されるのがよいと思います。