患者が急変

「患者が急変!どう対応しますか?」
コロナ禍のために大阪大学歯学部同窓会の学術講演会などが軒並み中止となってしまいました。密閉された空間に大人数が集まって受講することができないためです。
打開策として、WEBセミナーが開始されました。第1弾は大阪大学歯学部歯科麻酔学講座丹羽均教授によるセミナーでした。テーマは歯科治療中に生じた救急事態に対する対処法でした。いつもの臨床談話会は受講するのに5000円かかりますが、今回は特別に無料でした。

ヒオウギアヤメ

清里高原の清里テラスの草むらで咲いていました。幅広の葉が根元から放射状に広がる様子が緋扇に似ていることから、この名が付きました。

ペーシング

強迫性障害に対して認知行動療法で重要視するのはセルフモニタリングです。セルフモニタリングを継続することで自然とよくなっていくという部分もあります。その間に暴露反応妨害法や認知再構成を織り込むわけですが、ペーシングを用いることもあります。

認知行動療法の特徴ですが、強迫性障害に対しても強迫観念や強迫行動が生じる原因を調べることに重きを置きません、むしろ軽視します。認知行動療法で直目するのは、強迫行動により支障をきたしている日常生活のその程度です。改善すべきは強迫観念や強迫行動そのものよりも、日常生活における支障の程度を小さくすることです。そのために用いるのがペーシングです。

セルフモニタリングにより、強迫行動の発生回数や間隔、持続時間がわかります。それがわかれば、発生回数や間隔、持続時間をよいほうに少しずつ変化させます。それがペーシングです。

ヒイロタケ

宝塚市丸山湿原の側で見かけました。その名の通りに緋色のサルノコシカケで、食用ではありません。

ヒイロタケ

ヒイロタケ

加害恐怖

人に危害を加えてしまうのではないかという強迫観念から、強迫行動を繰り返した結果、行動に時間を要し、日常生活に支障をきたしている症例でした。強迫性障害に対しては暴露法や反応妨害法が用いられます。暴露法(エキスポージャー)はわざと人に危害を加えるような状況に身をさらして、恐怖感を強める方法です。反応妨害法は人に危害を加えないように避ける身の処し方をわざとしないようにして、恐怖感を持続させる方法です。

https://cbtcenter.jp/blog/?itemid=253

ハンカチノキ

神戸森林植物園で咲いていました。とげとげの丸い花を包むように白いハンカチのような萼葉が垂れ下がっています。

ハンカチノキ

ハンカチノキ

ハンカチノキ

動脈硬化と歯周病

動脈硬化とは、動脈の壁が厚くなったり硬くなったりすることにより血液の流れが悪くなった状態をいいます。動脈の壁にコレステロールや脂肪が溜まり、粥腫(プラーク)と呼ばれる軟らかい塊ができる粥状動脈硬化が動脈硬化の代表例です。

動脈硬化は心臓を取り巻く冠動脈や脳に血液を送る頸動脈、大動脈、腎動脈、下肢動脈などに生じますが、血液の流れが悪くなると大動脈瘤のように動脈が膨らむこともあります。さらに動脈内の粥腫が破れると血栓が生じ、心筋や脳に流れ込んで血管を塞ぎ、血流が途絶すると心筋梗塞、脳梗塞、腎梗塞、(足の)閉塞性動脈硬化症などを引き起こすのです。

歯周病と動脈硬化との関連が報告されています。歯周病菌は血管に入って全身を流れるため、動脈硬化が生じている部分でも歯周病菌が存在し、動脈壁に棲みついた歯周病菌が内毒素を出して動脈硬化を引き起こします。また、歯周病の病変部で産生された炎症性サイトカインという情報伝達物質が動脈硬化部に辿り着くと、単球や血管内皮細胞が活性化され、動脈硬化が進行すると考えられています。

行動誘発性睡眠不足症候群

睡眠リズムが乱れる病気の一つに行動誘発性睡眠不足症候群があります。英語表記でbehaviorally induced insufficient sleep syndrome (BIISS)です。この病気は慢性的な睡眠不足により、昼間に眠気をもようすものです。寝床の入るやいなや眠ってしまう、休日に寝だめするといったこともこの病気との関連が疑われます。 行動誘発性睡眠不足症候群に日中の過度の眠気(excessive daytime sleepiness:EDS)を伴うものが7.1%で、男性に多く見られました。閉塞性睡眠時無呼吸症候群よりも年齢層が低く、本態性不眠症、ナルコレプシー、概日リズム睡眠障害も高くなっていました。

Komada, Y., Inoue, Y., Hayashida, K., Nakajima, T., Honda, M., & Takahashi, K. (2008). Clinical significance and correlates of behaviorally induced insufficient sleep syndrome. Sleep medicine, 9(8), 851-856. https://www.academia.edu/download/46244532/j.sleep.2007.08.01820160605-8858-1vq7qgv.pdf

糖尿病と歯周病

糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気で、血糖値を下げられなくなる病気ともいえます。食物から体内に取り込まれて分解された糖分は血液中で血糖となり、必要な臓器や組織に吸収されて身体を動かすエネルギー源となります。ところが糖尿病に罹ると、血液中の糖分を身体がうまく利用できずに血糖値が高くなり、糖分不足のため疲れやすくなって抵抗力が落ちるのです。

糖尿病は様々な組織に悪影響を及ぼします。腎障害、網膜症、神経障害、血管障害(脳梗塞、心筋梗塞、微小血管障害)、足病変などが代表的ですが、近年になって歯周病も糖尿病の合併症に加えられました。糖尿病に罹ると細菌感染しやすくなるため、細菌感染から生じる歯周病の発症リスクが高じ、糖尿病による微小血管障害もまた歯周病を悪化させやすいという相互関係にあるのです。

実は、糖尿病が歯周病を引き起こし悪化させるだけではありません。逆に歯周病が糖尿病を悪化させ、治癒を困難にすることが判明しました。歯周病が生じると、歯周組織に炎症に関連する化学物質の炎症性サイトカインが放出され、血管に入って全身を流れ、血糖値を下げるホルモンであるインシュリンの働きを妨げます(インシュリン抵抗性)。その結果、糖尿病が悪化するというメカニズムです。

また歯周治療を行うことにより、歯周病のみならず糖尿病も改善されたというケースがたくさん報告されています。日本糖尿病学会が作成した「糖尿病治療ガイドライン」においても、糖尿病患者への歯周治療が推奨されています。

生活リズムの乱れ

コロナ禍で在宅勤務、休業、自宅学習が広がり、それまでの規則正しい生活リズムが失われる例が生じているようです。生活リズムの乱れは、睡眠の時間帯や時間数の乱れにつながります。

認知行動療法を用いて睡眠リズムを正常化するためには、心理教育と認知療法(睡眠衛生指導)、セルフモニタリング、行動療法を行います。セルフモニタリングの方法として、活動量計、スリープログアプリ、睡眠記録(生活記録表)があります。

https://cbtcenter.jp/cbt/adpt/?itemid=926&catid=55