ノダイオウ

斜里郡清里町の湿地の草むらで咲いていました。生薬の大黄の代わりに用いてことから、野大黄の名が付きました。

ノダイオウ

ノダイオウ

CBTを学ぶ会

3月の認知行動療法の研究会はWEBで開催されました。今回は性犯罪者に対する認知行動療法を学びました。再発予防のための取り組みです。性犯罪に対する専門的な知識も治療経験もないため、どの話も大変興味深く効けました。性犯罪対策にはさまざまな側面がありますが、治療(医療)の観点からとらえてみると以下のような流れが想定できます。

情報収集と治療契約
医療面接
診察
検査
お薬手帳、過去の検査データ、紹介状、診断書
身近な人への聞き取り
関係機関、関係者への照会
文献調査
ガイドライン
臨床推論
診断
治療目標の決定
治療
(治療的診断)
再評価
メインテナンス

心理学では「インテイク」「ケースフォーミュレーション」といった言葉が使われる内容も含まれます。性犯罪再発予防の心理面接が実際にこのような流れに乗って進められているのか、その現状はわかりません。ただし、普段の仕事の内容から離れたものを見聞きすると、自分の臨床を振り返るよいきっかけとなります。

ラン科の草花

花屋で打っているランの花は大きくて色や形もさまざまです。一方で野生のランはどれも小さくて目立ちませんが、形は複雑で、人の手でどのように変化させたのか想像できます。

サギソウ

サギソウ

キンラン

キンラン

ノビネチドリ

ノビネチドリ

ヤマサギソウ

ヤマサギソウ

 

時間をかけた丁寧な治療

保険治療では個々の治療に対して一律の保険点数(治療費)が定められているため、治療に時間をかけようがかけまいが、治療費は同額です。極論すると、手抜き治療でも確実に診療報酬が得られるシステムとなっているのです。これが悪徳歯科医をはびこらせる元凶ともいえますが、遵法と勤勉を誇る我が国の歯科医療界では、性善説に基づいた上記のような保険制度が実施されているのです。

確かに、全国一律の医療サービスを提供するためにはこのシステムが便利でしょう。国民皆保険制度はこの国を世界一の長寿国に育て上げました。しかし日進月歩で医療技術が進化する今、高度な治療を時間をかけて丁寧に提供しようとする医療には適さないシステムであるといえます。

虫歯治療の中に「単治・覆髄」というものがあります。虫歯が進行して歯の中の神経までおよぶと、痛みが生じます。そこで虫歯を削り取り、神経を保護する治療が「覆髄」です。虫歯を削る際、虫歯の部分のみを削り取り、虫歯ではない健全な部分まで削らないようにするためには細心の注意が必要です。特に神経に近い部分を削る際には、削りすぎて神経にダメージを与えないように少しずつ慎重に虫歯を取り除いていく必要があります。虫歯の切除後はレジンやグラスアイオノマーセメントを詰めて封鎖しますが、神経を保護するため覆髄剤という薬を使用する場合もあります。

上記の治療は虫歯治療の基本であり、30分以上の治療時間を要します。虫歯を治すためには必要最低限の重要な治療といえますが、治療費が極めて安価なのです。虫歯を削る作業が「齲蝕処置」40点、「覆髄」が25点です。1点が10円なので、歯科医院に入る治療費は計650円となります。当然ながら、本来であれは時間をかけて丁寧に治療すべきですが、この低価格ではとても採算が合いません。結局、そのしわ寄せは患者様に及ぶことになるのです。

歯科治療にはこのように不採算な治療分野が幾つもありますが、根管治療や入れ歯治療もその一端です。虫歯が進行して神経が侵された際、神経を抜く治療が根管治療(歯内療法)ですが、長い時間を要する複雑な治療です。神経を抜いて根管内をきれいに拡大消毒するためには、30分以上の治療が何回も必要となりますが、治療1回当たりの保険点数は26~40点、すなわち400円以下なのです。

このように、然るべき治療を行うほどに医院経営が苦しくなる治療分野が実際にあるのです。労力に見合った妥当な金額に治療費を設定することさえできれば、この問題はたちまち解決するはずですが、1000兆円を超す財政赤字を抱える政府にその力はありません。保険内で治療を行う限り、解決できないのが現状なのです。

現段階での有力な解決策は、患者様に適切な治療費を支払っていただく自費治療を取り入れることです。当クリニックでは、時間をかけた丁寧な虫歯治療を求められる患者様に対して、専用器具を用いた最新かつ高度な虫歯治療や歯内療法を行っています。

保険診療として認められていない機械を用いると、自費治療となる場合があります。

当院では従来より口臭測定用のBBチェッカー、オーラルクロマ、アテイン、モイスチャーチェッカーといった機械を取り揃えて自費の口臭治療を行ってきましたが、新顔のQrayが仲間入りしました。光を当てるだけで、隠れた虫歯の穴を目で見えるようにする最新鋭の機械です。

このように材料や機械に高価で高品質のものを使用する他、別の理由で自費治療となるケースがあります。それは時間をかけて丁寧に治療するために、保険が効く治療をあえて自費で行う場合です。

保険治療では治療費が安く抑えられているため、どんなに時間をかけて丁寧に治療をしても、それに見合う報酬が得られないという現実があります。労力に見合う報酬を得るためには、適切な治療費を支払っていただく必要があるのです。

ウマスギゴケ

スギゴケ科スギゴケ属ウマスギゴケ
比良山広谷で見かけました。山中の湿地や針葉樹林に生えるコケで、地面から上にまっすぐに伸びています。

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ウワバミソウ

イラクサ科ウワバミソウ属ウワバミソウ
金剛山の登山道で見かけました。雄株と雌株があり、写真は花柄がない雌株の花の蕾です。ウワバミ(大蛇)が出てきそうなところに生えているということで、この名が付きました。ミズナの別名があり、山菜として利用されます。

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ウロコミズゴケ

ミズゴケ科ミズゴケ属ウロコミズゴケ
比良山広谷で見かけました。大型のミズゴケで枝葉が広がっているのがよく目立ちます。

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さまざまなトラブルの原因となる「食いしばりと歯ぎしり」

通常、私たちの上下の歯は食事のとき以外は接触していないものです。たとえ食事中に歯が接触するとしてもそれは瞬間的なことで、その時間を丸1日分合わせてもわずか5分から10分間くらいです。もちろん、普段上下の歯は前歯や臼歯も含めて1〜2mm離れ、「安静空隙」という間隔を保っています。

ところが、ある特定の問題を抱えて当院に来られた患者様に尋ねてみると、上下の歯が常に接触している状態だという方が多いのです。いうまでもなく、これは「歯牙接触癖」と呼ばれる異常な状態で、歯の磨り減り(咬耗)や知覚過敏、顎関節症、舌痛症をはじめとする、様々な問題を引き起こす要因となります。

ところで、「歯牙接触癖」という言葉は、東京医科歯科大学顎関節治療部の木野孔司先生が提唱する「Teeth Contacting Habit(TCH)」の日本語訳で、日中無意識に行う食いしばりや睡眠中の歯ぎしりのことをいいます。いつも食いしばっている、あるいは毎晩歯ぎしりをしているという自覚を持つ人は少ないものですが、実はほとんどが無意識に行っているといわれています。

しかしながら、上下の歯が接触し続けると、多種多様な問題が生じる可能性があります。そこで、食いしばりと歯ぎしりについて正しい知識を持っていただき、上下の歯の接触をできるだけ避けて問題を解決に導くために、本項を執筆することにしました。次ページ以降、食いしばりと歯ぎしりに特有の深刻な問題点や治療法について解説していきます。

数年前から口蓋部分がじんじん痛みます

2020年10月23日

相談: (46歳 女性)

数年前から前歯の裏の口蓋部分が正中線?に沿ってじんじん痛みます。気づくと最近前歯の根本から3センチくらいのところに3ミリくらいの硬いしこりができていました。そのしこり自体舌でおしても痛みが強くでませんが、その周辺の正中線と前方の口蓋部分がうっすら膨らんでいるような感覚でじんじんズキズキします。

何もしなくても痛むし、食べる時やしゃべる時にそこに舌が触れると痛みます。日によって痛かったりら膨らむ部分も違うこともあります。両側の手前の方だったり乳頭?部だったり。左右2番後方のヒダが線というより丸い形で膨らんでいたり。今日は特に左側が痛く、右口蓋より左口蓋がうっすら腫れている感覚があり鏡で見ても横ヒダ?も右側より明らかに目立って腫れて見えます。

数年間痛んでは消えという感じが続きますが、歯科医院では赤くなったり腫れている感じはないので異常がないと言われます。最近は毎日のように痛みます。ひどいと喉の奥まで痛みが連鎖します。

耳鼻咽喉科にも行きましたが悪い出来物はないし喉にも異常なしとのことです。歯科医では軽い歯周炎だろうと言われたり。よくわからないと言われたり。ブラッシングをよくしても、うがい薬をもらっても良くなりません。

前歯は左はインプラント右は治療済み2番もそれぞれ治療済みで見たところ根っこに異常はないとのことです。1ヶ月前に、インプラント自体は動揺もなく歯茎にもしっかり固定されているけど歯の剥離したカケラが残っていて炎症して唇側のインプラントの真ん中あたりだけ周りの骨が溶けていると言われ歯茎を切開して汚れを取り縫合しました。かなり痛かったです。ですがその数年も前から口蓋の痛みはあるので因果関係があるのかはわかりません。口蓋の痛みは何か悪い病気ではないかと不安な毎日です。

回答:口腔内科 樋口均也

口蓋前方部の痛みが続いているということですが、この周辺には切歯乳頭や口蓋隆起があるため本来膨らんでいるものです。そこに細菌感染などによる腫れが加わっている可能性があります。

加えて、この付近に何本も見られる横ヒダの口蓋皺壁(こうがいすうへき)にも左右差があり、こちらも何らかの原因で腫れているのかもしれません。

しかし細菌感染による腫れであれば、すでに歯科や耳鼻咽喉科で指摘されているはずです。痛みがあるため、腫れているように感じているだけかもしれません。

粘膜には異常がなくても顎の骨の異常から痛む可能性もあります。根尖病変や鼻口蓋管のう胞が該当しますが、エックス線検査で何らかの異常が見つかる可能性はあります。

粘膜や骨に異常がなくても痛むケースとして、口蓋の神経の異常があります。この場合には三環系抗うつ薬などによる投薬治療が必要となります。

神経の異常が生じる原因には前三叉神経痛、ヘルペスウィルスの再活性化、脳腫瘍などの頭蓋内病変などがありますが、原因不明も多くみられます。